2025.05.30
こんにちは!つなぎめライターのときたゆうこです。
今回はシェア型私設図書館&ワークショップスペースMAYUさんをご紹介します。
実は、私は以前に挑戦したことがうまくいかず、人と会うのも苦痛なほど右往左往していた時期がありました。
そんなとき、初めてMAYUさんを訪れ、館長の北川智美さんにお会いしました。
「ここは対話と創造性を大切にしている場所です。本棚(一箱本棚)の本が、自分自身と向き合うきっかけになればうれしい」北川さんの思いを聞き、今の自分にとって必要な場所かもしれないと感じました。
落ち着いた空間で自分と向き合うことができ、そして自分の「やってみたい」を大事にワークショップに参加することを通して、気持ちが少しずつ前に向くようになりました。
MAYUさんは、私にとって日常から少し離れて心を整えることができる、大切な場所です。
館長の北川さんはもともと学ぶことが好きで「楽しく学びができたらいいなぁ」と感じていらっしゃったそうです。普段から、人の変容・読書・対話を面白い領域と感じていて、好奇心を持てる場所、リアルでの学びや遊び、喜びの連鎖を起こす場所───そんな空間づくりに興味を持たれていたといいます。
その中でコロナ禍が訪れ、内省の機会がふえたことによってさまざまな気づきがあったそうです。人と接する機会は減ったものの、高額な費用を支払って遠方に出かけて学ぶだけでなく、オンラインを活用して気軽にリーズナブルに学べることを知ったことも一つの転機でした。
私設図書館を立ち上げる際には、「面白さがわからない」と一蹴りされたこともあったそうですが、本と対話が好きな人たちからは「いいね!」と興味を持ってもらえることがあり、少しずつ仲間が集まることで成り立っていくかもしれない…という希望を抱き、スモールステップで挑戦を続けてきました。
全国でも私設図書館の開設が増えている昨今、クラウドファンディングで思いや経緯を発信し、共感してくれる人を募る仲間の姿に励まされ、北川さん自身もクラウドファンディングに挑戦、見事に目標資金を達成し、本棚には支援者の想いと共に色とりどりの本が並ぶようになりました。
目的があってもいい、目的がなくてもいい、本やワークショップを通じて自分の好奇心を育てる場、一人でもいいし、みんなでもいい。自分の世界観を見つけ、他者とつながる場として───MAYUさんは「学び・機会・遊び・喜びの連鎖を起こす場所」として誕生しました。
そんな思いから生まれたMAYUさんは、一人ひとりが自分のペースで、自分自身と向き合う時間を育んでいける場所です。
館内には、約28㎝ 四方のスペースを借りて本棚のオーナーになれる「一箱本棚」があり、本の貸し出しや販売、手作り雑貨の紹介など、思いを込めた棚づくりを楽しむことができます。また、創作活動を楽しむワークショップや、専門家を招いた学びの時間、個展など、さまざまな出会いや気づきの機会も用意されています。カフェスペースでは、スペシャリティコーヒーや自然農法のハーブティーを味わいながら、本に親しむゆったりとした時間を過ごせます。
訪れる人それぞれが、自分にとって心地よい過ごし方を選びながら、自分の軸や豊かさを育んでいく───そんな空間がMAYUさんです。
MAYUさんに通い始めたころの私は、何をするにも気後れしていて、最初は本を1冊借りるのも精一杯でした。なかなか足を運ぶことができない時期もありましたが、自分のペースで通ううちに少しずつ心に余裕が生まれてきました。
ワークショップに参加したり、自分の気持ちに合った本を借りたりしながら、自分自身と向き合う時間が増えていきました。読みたいときに読む、やりたいときにやる。そんなふうに、自分を縛りすぎずに過ごすことができる場所だったことも私にとって大きなきっかけになったと思います。
それでも、何かにチャレンジしてもまくいかず、「また同じところでつまずいている…」「私、変われていないのかもしれない」と感じることも何度もありました。苦しさを抱えながらも歩みを止めなかったことで、ふと振り返ったときに、チャレンジしたことは間違いではなく、そこで得た出会いや経験が自分の中にしっかりと積み重なっていることに気づきました。
人との出会いや関わりを大切することで、自分や家族とのつながりも改めて見つめ直せるようになり、「小さな一歩を重ねること」の意味を感じられるようになったのです。
新たな気づきを得て、ようやく一歩を踏み出せるようになった自分がいます。これまで、チャレンジしてもうまくいかず、気後ればかりしていましたが、そのすべてが私自身を豊かにしてくれる経験だったと感じられるようになりました。これからも日々を大切に、小さな一歩一歩を重ねながら、自分のペースで歩んでいきたいと思っています。
MAYUさんは、私にとって「自分自身と向き合う時間」を持てる場であり、さらに「訪れる人たちが一緒にこの場をつくり上げていく空間」であると感じました。単に利用する場所ではなく、関わる一人ひとりがこの場を育てていく───そんなあたたかさや安心感が、私の背中をそっと押してくれたのだと思います。
MAYUさんに出会えたこと、そしてここで得た気づきに心から感謝しています。
自分との対話を大事にしたい、新たな気づきを得たい、目的もなく楽しみたい、本が好き、自分に合った楽しみをみつけたい…そんな思いが少しでもある方は、ぜひ一度「シェア型私設図書館&ワークショップスペースMAYU」さんへ足を運んでみてください。
【シェア型私設図書館&ワークショップスペースMAYU】
住所:
〒444-0058
愛知県岡崎市魚町1-23 2階
開館時間・定休日:
不定期(最新情報はInstagramまたは公式サイトをご確認ください。)
入館料:無料
テーブル席利用の場合はワンドリンクオーダーまたは空間利用料500円
貸し出し図書:
利用者登録 年間1000円
1回の貸し出し冊数 5冊まで(1か月以内のご返却)