2023.11.20
はじめまして。ちょっぴり繊細な心の持ち主、うーちゃんです。
皆さんはストレスが溜まった時や辛いことがあった時、どんなことをしますか?
家族や友人に相談したり、好きな音楽を聴いたり、旅行に行ってみたり…色々な方法がありますよね。今回はその方法の一つとして、「グリーフケア」を紹介したいと思います。
そもそも「グリーフ」って何?と疑問に思った方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。私も今回取材をさせていただいて初めて、グリーフという言葉を知りました。
グリーフとは、英単語で悲嘆や深い悲しみを意味しており、喪失体験による様々な身体的・精神的・社会的な反応をいいます。また、そのような方に寄り添い、援助をすることをグリーフケアといいます。
今回はグリーフ専門士として活動を行う、熊谷さんに取材をさせていただきました。熊谷さんはグリーフケアの中でもパステルアートとメイクセラピーを中心に、デイサービスなどで活動を行っています。
パステルアートと聞くと、絵が上手じゃないとできないのかな?と思ってしまうかもしれませんが、絵の上手さに関係なく、誰でも簡単に楽しくできるものになっています。あらかじめ型紙が用意されているため、指でくるくると色を塗るだけで簡単に、オリジナルの作品を作ることができます!
取材中に、今まで活動を行ってきて印象に残った方のお話を熊谷さんからお聞きすることができました。
自分の意思、主張が強く、何が何でもマスクを外さない学生さんにメイクセラピーを行い口紅を塗ったら、「今日はこのまま帰る!」と言い、その日はマスクを外して帰っていったそうです。メイクが人に与える影響の大きさをひしひしと感じ、まるで魔法みたいだなあ、と感じました。
他にも、パステルアートで絵を描いていく中で今まで話せなかった悲しみを言葉にすることができた方、笑顔が増えた方もいらっしゃったそうです。
今回の取材を通し「グリーフケア」という、言葉にしなくても悲しみや苦しみを表現し、癒すことができる方法があることを知ることができました。
私事になってしまいますが、会社を休職した際、誰かに自分の苦しさを共有するには「話す」という手段しかないと、思い込んでいました。カウンセラーの人と話をしたり、家族や友人に相談をしたり…。話すことでしか自分の思いを伝えられないことに辛くなってしまう時がありました。苦痛なことに向き合うことさえ辛い。けど、話さなきゃ人に思いは伝えることはできないから…と、だんだん自分の思いを口にすることが苦痛になってしまいました。
でも、パステルアートやメイクセラピーでは思いを口にしなくても感情を共有し、苦痛を和らげることができます。
パステルアートなら絵で自分の思いを自由に表現でき、メイクセラピーなら「メイク」という魔法をかけてもらうことで、前向きな気持ちになることができます。そういった活動をきっかけに、自分の悩みや悲しみ、苦しみをいろんな人と共有することができると思います。もっとグリーフケアという言葉や活動が広がり、私たちにとって身近なものになったらいいな、と思いました。
熊谷さんとお話をしていく中で、熊谷さん自身も色々な悩み、生きづらさを持っていたことを知ることができました。そういった経験をしている熊谷さんだからこそ、生きづらさを抱えている人に寄り添う「グリーフケア」の活動を行うことができているのではないかな、と感じました。
熊谷さんと生きづらさについてお話していたところ、「生きづらさはあって当たり前のことだよ。」という言葉をかけていただきました。生きづらいって思うことはおかしいことなのかな、私って普通じゃないのかな、と思っていた自分にとって、熊谷さんの言葉は気持ちがとても軽くなりました。
また、辛さや苦しさなどのネガティブな感情を抱いた時は、思いっきりため息をつくことが大切だとアドバイスをいただきました。ネガティブな気持ちを出し切るぞ!と思いっ切りため息をつくと、気持ちが楽になります。実際に私も試してみて効果があったので、皆さんも是非、一度試してみるといいかもしれません!
熊谷さんは今、グリーフケアのアトリエを開くために、実家の改装準備をしているそうです。今後は若い子にもグリーフケアを広めていきたいと仰っていました。
また、11 月 26 日(日)には、「グリーフケアマルシェ」が開催される予定です。
この機会に是非、参加してみてはいかがでしょうか。
グリーフケアマルシェについて
・日時:11 月 26 日(日) 10:00〜14:00
・場所:愛知県豊橋市 東三葬具(とうさんそうぐ) セレモニーホール・リーブ
※駐車場あり
・インスタグラム:@kokocolor_miyu